動的画像処理実利用化ワークショップDIA2009

2009年3月5日 (木)、6日 (金)   日本大学工学部


特別企画

特別講演

特別講演 1

3月5日

講演題目:分光画像とその応用

講演者:千葉大学
    フロンティアメディカル工学研究開発センター長
    三宅洋一教授

 RGB信号やCIE−XYZ三刺激値は,画像記録再現デバイスの分光特性や照明光源の分光放射分布に依存する.真にデバイスに依存しない物体の色情報を記録再現するためには,物体の分光情報の記録が必要である.
 本講演では,分光画像の記録再現についてその基本的な原理から応用までについて講述する.特に,分光情報の応用例として,分光内視鏡,分光スキャナー,5バンドカメラのほか投影プロジェクターを用いた分光再現などについて紹介する.
 

特別講演 2

3月5日

講演題目:生物生産におけるマシンビジョン
     −農業分野での画像の利用−

講演者:京都大学大学院
    農学研究科地域環境科学専攻
    近藤直教授

 多様な品種を有する植物や動物は,同じ品種でも全く同じ色,形,寸法をしたものはないばかりか,紫外・近赤外領域において大きな特徴をもつ。本講演では,生物の特徴に基づいた画像入力・処理に関わる興味深い多くの事例を紹介する。
 

オーガナイズドセッション

3月6日

テーマ: 地域発の画像応用先端技術
      −画像処理の農業・食品産業への展開−

オーガナイザ・座長:秦清治教授(香川大学)

 画像処理応用が新しい時代に入っています。新しい応用分野としての農業・食品産業への展開が進展し、成果を見せてきております。そして、新しい応用システムの開発に当たって、地域の会社や開発機関が大きな役割を果たすようになってきています。
 本オーガナイズドセッションは、新しい分野での地域発の画像応用先端技術について、その状況を明らかにし、また、地域の研究機関の役割やそこでの研究開発の進め方について交流を行うものです。関係各位のご参加を期待します。

講演者・パネリスト:

(1)簡易空撮気球による農地の画像解析
            村上敏文氏(東北農業研究センター)

(2)農業生産場面での微小害虫発生認識と画像処理の応用
            中野昭雄氏(徳島県農林水産総合技術支援センター)

(3)画像からの切り花開花程度の判定
            濱田敏弘氏(香川県産業技術センター)

(4)お米の品質検査技術
            石突裕樹氏((株)サタケ)

(5)近赤外画像を用いた牛脂肪の品質評価
            平湯秀和氏(岐阜県情報技術研究所)

            村上敏文氏         中野昭雄氏         濱田敏弘氏 

石突裕樹氏(左),平湯秀和氏(右)