工藤 朋氏(株式会社わしの尾 代表取締役) 題目:「鷲の尾の酒造りと岩手のお酒にまつわる話」 |
■ ご経歴
1979年 東京生まれ。高校卒業まで岩手県盛岡市で育つ。1999年 東京大学理科一類入学。2003年 東京大学工学部卒業。2007年(株)わしの尾 入社。2007年 常務取締役就任、2014年 代表取締役就任。
■ 講演概要
弊社は文政12年(1829年)より大更(現岩手県八幡平市大更)で酒造業を営んでいる。地元で口にしていただいてこそ地酒との考えに基づき、あえて岩手県外には出荷せず、昔から親しまれてきた二級酒「金印」の味わいを大切にした酒造りを行っている。近年では全国新酒鑑評会において岩手の酒造好適米「結の香(ゆいのか)」で醸した純米吟醸酒で金賞を受賞するなど、岩手の魅力を伝える取り組みも行っている。
本講演では、明治以降に産学連携をきっかけに体系化された酒造技術の昔話を切り口に、弊社の酒造りへの取り組みと、岩手県オリジナルの酒造好適米、酵母、麹菌、それらによって造られるお酒の魅力について紹介する。
千葉 則茂先生 (岩手大学大学院デザイン・メディア工学専攻 教授) 題目:「自然のCGから映像投影による拡張表現へ」 |
■ ご経歴
1975年 岩手大学工学部卒業後、日本ビジネスコンサルタント(現、(株)日立システムズ)に入社。 1984年 東北大学大学院工学研究科博士後期3年の課程修了工学博士。その後、東北大学工学部 助手、仙台電波工業高等専門学校 助教授、岩手大学工学部 助教授を経て、1991年 同 教授、現在に至る。芸術科学会 論文賞、CG-JAPAN AWARDなど多数受賞。
■ 講演概要
本講演では、筆者の研究活動の変遷について紹介する。まず、大学院修了後に始めたCG研究、特に自然のCG研究について、またその間の一時期に行った産学官連携による実用化研究について、さらに協創的人材育成を目指した融合専攻設置と専攻の特色を活かした基礎研究としての映像投影による拡張表現に関する研究について、時々の思いと共に述べる。少しでも興味を持っていただければ幸いである。