12月3日(木)　17:10 ～ 18:10 生体情報を聴く・観る・測る・探る!実用化を重視して28年! 「生体情報のセンシングとその応用」 講演者： 梅崎 太造 氏 （名古屋工業大学　教授）

概要：音声認識技術を画像処理分野に転用して、これまで実用化してきた技術・製品の流れと5つの大学発ベンチャーを起業した経緯について報告します。まず、音声(聴く)の合成・認識に関する技術を応用した聴覚障害児用の発話訓練機、カラオケ採点システム等の実用化について述べます。次に、音声認識手法を組み込んだ画像(観る)処理技術の応用として指紋照合装置、ナンバープレート認識装置、監視カメラ等の実用化と、3次元形状計測(測る)技術を応用したボディ計測装置、電子部品の形状検査装置等の実用化について述べます。最後に、近々実用化予定の悪玉細菌や異常性血球などの肉眼では観測不可能な物体(探る)を検知する装置について紹介します。

12月4日(金)　17:30 ～ 18:30 モノがネットワークにつながっていくオープンIoT時代が可能にする カメラの多様性 「IoT時代のカメラの未来」 講演者： 坂村 健 氏 （東京大学　教授）

概要：IoT(Internet of Things)時代――ネットワークに様々な機器がつながり、それらが協調して現実世界が最適制御される時代――のネットワークノードとして、カメラをはじめとする組込み機器が注目されている。個々のデバイスはその機能を閉じるのでなく、ネットワーク経由で他の機器と連携して機能するオープンなデバイスとなる。オープンIoT時代の「未来のカメラ」の可能性について述べる。