12/9(金) 15:50~17:15
震災復興の最前線でご尽力されている方々をお招きし,出来たこと,出来なかったこと,そして今後,ビジョン技術へ期待することをお話しいただき,会場の皆様と議論を進めます。
司会:横田秀夫(独立行政法人理化学研究所)
想定外を想定する:レスキューロボット
田所 諭
(東北大学大学院 情報科学研究科 教授,NPO法人国際 レスキューシステム研究機構 会長)
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概要: 東日本大震災を語るとき「想定外」という言葉がよく使われている。しかしながら,大規模な災害は毎回予期しなかったことの連続であると言われ,想定の精度を上げることは絶望的である。このため,想定外を想定し,想定外に対してもある程度備えることが求められている。
パネル討論では,レスキューロボットを題材にして,この問題について考えてみたい。
ライフライン災害復旧支援技術の現状と課題 -電力ライフラインの事例-
朱牟田 善治
(電力中央研究所 地球工学研究所 地震工学領域)
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概要: 東日本大震災時の電力ライフライン被害の災害復旧を例として,GISやリモートセンシング技術を基盤とした災害復旧を支援する技術開発の現状と課題について解説する。
東日本大震災で,広域に被害が発生した配電設備を中心に,各復旧フェーズでどんな技術が役にたち,どんなことが今後の技術課題として重要なのかをライフラインの復旧実務に役に立つには?という視点で考察する。
空からの情報収集の現状と課題
坂下 裕明
(株式会社パスコ 企画本部 本部長)
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概要: 東日本大震災では,被災状況把握を目的に衛星や航空機が活用された。
過去の大規模な災害に比べて,取得された情報は電子化されていたことから,インターネットを通じて情報が公開され,被災状況把握や分析に用いられた。
当社で実施した情報収集や分析,情報提供の概要をご紹介すると共に,明らかになった課題を述べる。
だいちによる観測、現状と課題
島田 政信
(宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター、研究領域総括)
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概要: 災害の監視には発生前後の画像比較が効果的で,東北大震災時にはアーカイブの調査・用意とともに画像比較ができるような計画観測を行った。
観測対象として,地殻変動,冠水域の時間変化,漂流物の把握,瓦礫の移動把握等を設定した。
観測事例とともに,課題の列記と今後への期待を述べる。
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