ViEW2011では4つのオーガナイズドセッションと2つの一般セッションで構成されております．

オーガナイズドセッション1
セッションA：多方面で活躍するマシンビジョンの最先端技術とシステム技術

12月8日：　9:20 ～ 10:55
オーガナイザ：橋本学（中京大）、菅野純一（ヴィスコ・テクノロジーズ）

セッションの見どころ：
マシンビジョン技術は、組み立て、加工、外観検査など生産システムのほとんどすべての場面で活用されているコア技術であると同時に、いまなお多くの実用システムが開発され続けています。 基調講演では、マシンビジョンの新分野への展開を目指した取り組みとして、細胞内画像の解析に欠かせない計測、知識獲得、画像解析に関する最新技術をご紹介いただきます。 続く2件のオーラル講演でも、今まさに第一線でご活躍の先生方に、これからのマシンビジョンを支える画像計測・光学およびパターン識別の最前線を熱く語っていただきます。 さらに、ハイブリッドセッションでは、最先端技術を駆使して高い実用性能を目指した取り組みとして、2D／3D計測の新技術および工業、農業分野の応用に関するホットな成果をご披露いただきます。

オーガナイズドセッション2
セッションB：より深い人間認識・理解と実利用のためのビジョン技術

12月8日：　11:10 ～ 12:40
オーガナイザ：青木義満（慶應大）、井尻善久（オムロン）

セッションの見どころ：
ビジョンによる人の計測、認識、理解技術は監視カメラ、マーケティング、インタフェース、エンターテイメント等、様々な場面での応用が期待されています。 多様な場面での実利用化へ向け、人間を観測対象とした際に課題となる個人差や、周辺環境変動に打ち勝つロバストなアルゴリズム、システム化技術が要求されています。 基調講演では、顔や人の検出、認識に関する基本技術とシステム化技術を、様々な産業応用事例と今後の展開を交えながら紹介いただきます。オーラル発表では、実利用化を強く意識した人間計測、認識事例として、簡易な較正による高精度な視線検出技術、及び姿勢変動や遮蔽にロバストな人物追跡技術についてご講演頂きます。 ハイブリッドセッションでは、人数計数、ジェスチャ認識、体型推定に関する先端技術と、バラエティに富んだホットな応用事例に関して、ご紹介いただけます。

オーガナイズドセッション3
セッションC：学習アルゴリズムの最前線

12月8日：　15:00 ～ 16:10
オーガナイザ：藤吉弘亘（中部大）、清水彰一（三菱電機）

セッションの見どころ：
学習には、大量に学習データを集め、人手によりラベル付けを行う必要があります。 さらにラベル付けは、間違えることもあり、信頼性の高いデータの収集は困難なタスクです。 近年、このようなデータ収集を容易に行うことのできる可能性を秘めた手法として、転移学習、教師なし学習などのアプローチが期待されています。 基調講演では、転移学習についての研究動向から、その情報機器やロボットへの応用事例についてご講演いただきます。 続くオーラル講演の1件目では、教師なし学習のアプローチについてご発表いただきます。 2件目のオーラル講演では、学習サンプルが少ない状況下における解決法として、非学習的なアプローチについてご発表いただきます。

オーガナイズドセッション4
セッションE：日本復興への貢献期待大！　ロボット，自動車のビジョン技術

12月9日：　9:00 ～ 10:20
オーガナイザ：梅田和昇（中央大）、下村倫子（日産自動車）

セッションの見どころ：
ビジョン技術はロボット、自動車の高度化に必要不可欠な技術です。 そして、それらの高度化は東日本大震災以前にも増して期待されています。 このような背景も踏まえ、基調講演では、東北大の田所先生をお招きし、災害地で活躍したロボット技術、及び画像技術への期待についてご紹介いただきます。 続く2件のオーラル講演では自動車搭載に非常に近い位置にある研究紹介をソフトの工夫ハード実装の二つの側面からご講演いただきます。 さらに、ハイブリッドセッションでは、画像からの地図再構成という移動体の自動化に重要な技術をロボット用、自動車用から紹介していただきます。

セッションF：多様な画像応用と実利用化手法

12月9日：　10:35 ～ 11:45

セッションの見どころ：
外観検査を始めとしてビジョン技術は様々な実利用に向けた展開がなされています。 本セッションでは多様な画像応用として、外観検査における新たな試みをオーラル、ハイブリッドセッションにてご紹介いただきます。 また、マシンビジョンを「実利用」していくための技術としてホットな話題でもあるAR、超解像、局所特徴量に関する優れたご研究を紹介いただきます。 ハイブリッドに続く、インタラクティブセッションでも活発な議論を期待します。

セッションG：生活に広く深く根を下ろす ビジョンベースの計測技術

12月9日：　14:30 ～ 15:30

セッションの見どころ：
物体の形状や空間位置などをセンシングするデバイスの発達や、データを処理するコンピュータ類の高度化により、近年、ビジョンベースの様々な計測技術が盛んに研究されています。 そしてその技術は、工業、環境、セキュリティ、医療、製造など非常に多岐に渡り応用され、我々が安全で快適な生活を送るために大きく貢献しています。 本セッションは、3件のオーラル講演により構成されています。 部品などの表面の3D形状を高速かつ正確に計測するための技術や、室内構造の3D計測モデルを自動生成するシステムなど、我々の今、そして未来の生活の「重厚な」基礎となる技術を紹介していただきます。