ViEW2014ではセッションに関わる分野で活躍されている方々による4件の基調講演を企画しております．

基調講演1

12月4日：　 11:00 〜 11:30 OS2： 高精度、高速3次元計測 「物体認識のための3次元特徴量の基礎と動向」 講師：橋本 学氏（中京大学）

概要： 近年，3次元イメージング技術の進展に伴い，物体認識，なかでも産業用途を想定した対称物体の検出や位置姿勢同定技術の重要性が再認識されている．本講演では，3次元特徴量ベースの手法を前提に，主要な特徴量を整理するとともに，筆者らによる最近の取り組みを紹介する．

基調講演2

12月5日：　 9:15 〜 9:45 OS4：ロボットビジョンの最前線 「移動ロボットのためのビジョン」 講師：三浦 純氏（豊橋技術科学大学）

概要： 屋内外で自律移動するロボットにとって、移動物体を含む周囲環境を認識する機能は不可欠であり、高速かつロバストな認識処理の実現や効率的な認識のための視点・視線計画手法の開発などが課題となる。本講演では、移動ロボット用のビジョンについて、講演者の研究成果の紹介を交えながら，その現状と課題について述べる。

基調講演3

12月5日：　 11:00 〜 11:30 OS5：進化するITSの画像センシング 「高度運転支援を支えるセンシング技術」 講師：高木 雅成氏（株式会社デンソー）

「ぶつからない車」のキーワードで代表される、衝突軽減・予防安全システムが急速に普及しつつあり、車がより身近で、より安心・安全な乗り物に進化しつつある。本講演では、これら予防安全を実現する上で不可欠なセンシング技術を紹介する。各種センサによる周辺監視、ドライバの状況や負荷の推定、車両位置の高精度推定の切り口から要素技術を俯瞰する。さらに、高度運転支援技術の開発に向け、2014年6月下旬から開始した愛知県・南知多道路公道試験への取り組みについて紹介する。

基調講演4

12月5日：　 15:00 〜 15:30 SP：介護だけじゃない！健康センシング 「マルチメディア食事記録ツールFoodLogとその展開」 講師：相澤 清晴氏（東京大学）

概要： 食事記録は,健康管理にとって必須の手段である.これを,健康・医療の現場では依然として記録用紙へのテキストの記入という古典的な手法に頼っている.食事記録は,手間のかかる作業であるだけにその情報技術による革新が望まれている. 我々は,スマートフォンで, そのデジタル写真を利用し, 画像検索で支援する新しい食事 記録の仕組み,FoodLog を開発し,一般に公開してきた.その概要,さらに応用展開について紹介する.また,1年間の運用を経て,100万件以上の食事記録を収集した.そのデータ解析の一端についても紹介する.