12月7日(木) 17:00 ~ 18:00 「画像技術の学術的覚悟 -もっと深く、広く、もっと先に-」 |
概要:
画像技術への期待は百花繚乱、産業現場を越えて今後もとどまる様子はないが、それに応える技術の実力は浅くて狭いという自省がいま求められている。例えば、そもそも、
・画像デジタル化理論に処方箋がない、
・エッジ検出は勾配原理から脱却したい、
・大局的に画像をに見る技術がない、さらに、
・これらの画像技術部品を動員した画像検査タスクの実現に、DL技術が狙うような
万能薬技術(Omni-potent Inspection)がほしい、
このような画像技術の現場の話題を通して、顔画像研究もカバーして、画像技術はどのような学術・技術的覚悟をもてそうか、試論する。そのために、各自の集団的自力ででもその“技術論”を構築しなければならない。手掛かりは、R.デカルト、H.ベルクソンの思索やセレンディッポ王の知恵にあるかもしれない。
略歴:
1975年名大・院・博了(工博)、名大・工・助手、名市工研、1986年中京大学教養部教授、1990年情報科学部教授、1994年同・院・教授、2013年より工学部電気電子工学科教授。2004~2005情報科学部長、2006~2009情報理工学部長、2010~2013大学院情報科学研究科長、2014年~人工知能高等研究所長。2008年~梅村学園評議員。
画像センシング、画像処理、顔学、デジタル化理論OKQT、CFI画像特徴抽出、Hough変換などの研究とその産学連携研究、画像技術論研究。
IEEE(Senior Member)、IEEJ(フェロー)、IPSJ(フェロー)、IEICE、SICE、JSPE(IAIP顧問)、JFACE(会長)、SSII(会長)、JSAI/QCAV、FCV、MVA、SSII、ViEW、DIA/理化学研究所客員研究員などで活動中。
精密工学会技術賞(2016年度)、SSII2017年度高木賞、SSII2010優秀学術賞、グランド小田原賞(IAIP30周年記念、2017)、小田原賞(IAIP/JSPE、2002、2005、2012、2014)、IEE優秀論文発表賞(2004、2009、2010、2011、2012、2014など)、技術奨励賞・新進賞(SICE2006、NDI2010)、浅原賞学術奨励賞((公益社団法人)自動車技術会表彰2014/トヨタ自動車共同研究)など受賞。
独立行政法人日本学術振興会JST文部科学省新学術領域(評価委員)(2013 年~)、(公益財団法人)科学技術交流財団中小企業企画委員会(副委員長)(2013年~)、情報処理学会東海支部長(2016年~)、他。
司会者:金子 俊一(北海道大学) |
12月8日(金) 16:55 ~ 17:55 「産業に浸透するMixed Reality」 |
概要:
マイクロソフトは近年、物理現実とデジタル現実を複合するMixed Reality(MR: 複合現実)というコンセプトを発展させ、HoloLensというデバイスを作成することによってそのテクノロジーを様々なアプリケーションとして開発することを可能としてきました。
本講演ではMRテクノロジーの現在と、様々な産業におけるMRの活用事例を紹介し、産業におけるイノベーションに関して議論いたします。
略歴:
1986年国立弘前大学人文学部卒業。金融工学と公共経済学を学ぶ。BA。
同年日本アイ・ビー・エム株式会社にシステム・エンジニアとして入社、以来銀行・保険・証券・クレジットカード等金融業界を中心に、自動車メーカー、電気機器メーカー、メディア企業、中央省庁、地方自治体、電力会社、等各種産業のお客様プロジェクトにITアーキテクト、ソフトウェア開発者として参画。
2005年、IBMのグローバルな技術職の最高位であるIBMディスティングイッシュト・エンジニアに任命され、2006年に同社東京基礎研究所に移動。ソフトウェア・サービス・エンジニアリング研究エリアのリードを務めたのち、2009年同社グローバル・ビジネス・サービス事業CTO、2012年スマ―ターシティ事業CTOを経て、2015年同社を退職。
2016年1月より、日本マイクロソフト株式会社入社。執行役員 最高技術責任者(CTO)として現在に至る。
IEEE Computer Society, ACM, 情報処理学会の正会員。
司会者:大城 英裕(大分大学) |