12/5(木) 13:25-15:00 | ||
コーディネータ:内藤貴志(豊田中研)
|
||
IS1-D1 | タイ国ナンバープレートの自動検出・認識手法 | |
○荻内康雄,谷口宏樹,東久保政勝(住友電気工業), Sakda Panwai,Ekarin Luenagvilai (タイ高速道路公社) | ||
概要:ナンバープレート認識システム (LPR) は旅行時間計測など交通管制のための重要な情
報収集手段であり,急速なモータリゼーションの進展が進むタイではLPRの導入が求められている
が,独自のタイ文字の使用など技術的なハードルが高い.本論文で提案するのは,HOG ベースの
Bag of Features に基づくプレート検出方式とHOG 特徴に基づく文字認識方式であり,これらの問
題解決にきわめて有効である.タイで収集した画像による実験の結果,ナンバープレートの検出率
は94.6%,検出できたナンバープレートに対する認識正解率は92.0%であった.これらの結果によ
り提案手法はタイ国のナンバープレートの検出・認識に有効であることが示された.
<キーワード>ナンバープレート,タイ文字,文字認識 | ||
プレート検出結果の例.(a),(b) は正常な検出. (c) は検出もれ.(d) はプレート以外の部分の誤検出. | ||
IS1-D2 | 大型車両の進入を監視するシステム | |
○藤原伸行,宍道洋,庭川誠(明電舎) | ||
概要:監視カメラにより大型車両の進入を監視するシステムを開発した.道路には陸橋下やガー
ド下および踏切のように上方に構造物が存在する箇所がある.これらの箇所については通過する
車両の高さに制限がある.我々は道路を通過する車両に対して1台の監視カメラにより高さ超過の
有無を検知するシステムを開発した.この装置は高さ制限箇所の手前の地点の道路脇の電柱など
に設置したカメラ画像を基に高さ超過の有無を検知し,高さ制限を超える車両があれば警報信号
を出力し,その時の画像を保存するものである.
<キーワード>監視カメラ,時間相関,高さ超過検知 | ||
| ||
IS1-D3 | EVカーシェアリングにおける車両外観検査システム | |
○村瀬智光,加藤嗣,田口亮(名工大),保黒政大(中部大), 梅崎太造(名工大) | ||
概要:自動車を複数人で組織的に共同利用するカーシェアリングでは事故や故障などの責任の所在を特定することが困難である.そこで,車両外観検査撮影装置及び複数のキズ検出アルゴリズムを作成し,実際の車両における評価実験を行い,有効性について検討した.車両外観検査に有効な処理の確認を行い,キズ検出率95.6[%]を達成した.今後は,車両パーツに対する除外処理の追加,および,安定したキズ検出手法を追求して,検査精度向上を目指す.
<キーワード>EVカーシェアリング,画像処理,車両外観自動検査 | ||
車両外観検査システム概要 | ||
IS1-D4 | ステレオカメラによるオフロード環境に適用可能な車両認識システムの開発 | |
○日永田佑介,松尾茂,板東幹雄,川股幸博(日立製作所) | ||
概要:オフロード環境では,白線などのランドマークが存在しないため路面位置がわかりにくく,また砂埃によって前方車両が隠蔽されやすいといった問題があった.本研究ではその問題を解決するため,PROSACとLSHによる路面推定手法と,部分画像を用いた可変テンプレートマッチングによる車両認識手法を開発した.実証実験により提案手法のリアルタイム処理を組込み実機上で実現,オフロード環境で動作することを確認し,ステレオカメラによるオフロード環境向け車両認識システムが実現できる見通しを示した.
<キーワード>ITS,ステレオカメラ,路面推定,障害物検出 | ||
| ||
IS1-D5 | 校正マーカーを用いた複数魚眼カメラの外部パラメータ推定のシミュレーション による精度評価 | |
○岡本寛也(中大),Abdelaziz Khiat,下村倫子(日産自動車), 増山岳人,梅田和昇(中大) | ||
概要:近年,ドライバーが周囲を確認しやすくするための車載カメラシステムが普及してきている.
ずれの少ない全周囲俯瞰画像を生成するためには,車両に搭載されている複数カメラの外部パラ
メータを正しく算出することが重要である.本論文では,既に車両に設置された複数台の魚眼カメ
ラの外部パラメータを簡便に同時に校正する手法を提案する.提案手法では,持ち運べるサイズ
の既知のマーカーを車両の周囲に配置し,取得した魚眼画像を用いてPnP 問題を解くことにより
外部パラメータを推定する.提案手法を用いてシミュレーション実験を行い,推定精度評価を行っ
た.
<キーワード>魚眼カメラ,キャリブレーション,PnP 問題 | ||
校正環境 | ||
IS1-D6 | 視覚障害者歩行支援のための交差点情報抽出システムの評価 | |
○浅見拓哉,大西謙吾,角田興俊(東京電機大) | ||
概要:視覚障害者が安全に街中を自由に歩行することができる歩行支援機器の開発を目的に,視覚障害者とのヒアリングで得た意見に沿って横断歩道において視覚障害者に横断することが出来る画像処理システムの開発を行ってきた.本稿では,開発した交差点の情報を抽出するシステムを評価するために横断歩道の検出精度検証実験を行ったので,実験概要とその結果からみえた今後の課題について報告する.
<キーワード>視覚障害者,横断歩道検出,テンプレートマッチング,正規化相関法 | ||
横断歩道検出例 | ||
IS1-D7 | フラッシュ光が区別可能なアルゴリズムを導入した安全確認型ビジョンシステム | |
○青山将之,山田陽滋(名大),山本貴文(中日本高速道路), 大西正輝,中坊嘉宏(産総研) | ||
概要:本研究では,正規化相互相関をベースにして,安全確認型ビジョンシステムを構築している.しかし,当該国際安全規格の要求事項のひとつである,フラッシュ光外乱に対するリスク抑制機能に関して,フラッシュ光を人の手の侵入と誤って判断してしまうケースがあることがわかった.本稿では,フレーム間差分画像から輝度変化の広がりを確認することにより,フラッシュ光を人の手の侵入と誤判断するケースの割合を軽減するアルゴリズムを導入した,フラッシュ光外乱に対するロバスト性能を向上させたビジョンシステムを提案する.そして,オフライン実験により,導入アルゴリズムの有効性を示す.
<キーワード>安全確認型,正規化相互相関,フラッシュ | ||
フラッシュ光発生時における本ビジョンシステムのモニタ画像 |