12/5(木) 9:15-10:50 | ||
オーガナイザ・座長:望月貴裕(NHK技研) |
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OS1-O1 | Label-Grid 識別器を用いたチームスポーツ映像からの下半身姿勢推定 | |
○林昌希,山本大樹(慶大), 大島京子,田靡雅基(パナソニック),青木義満(慶大) | ||
概要:単眼カメラのスポーツ映像解析から, 下半身の関節位置の推定を行うフレームワークを提案
する.特定の選手を追跡した窓内のHoG 特徴量を入力とし, 下半身の4関節のグリッド位置を,
Label-Grid 識別機という姿勢識別器により識別する.また, 骨盤中心位置がHoG の中心となるよう
な選手追跡を行い, Label-Grid 識別器へ位置合わせ済み特徴を入力しやすくする.合わせて,
Label-Grid 識別器で推定した両足先のうち,走行時の足あとのみを抽出してフィールド座標上に
記録する「フットプリント」の方法も提案する.
<キーワード>人物姿勢推定,スポーツ映像解析,足あと推定 | ||
本手法の結果 (a)骨盤位置合わせされた選手追跡.(b)Label-Grid 識別器による足関節位置の推定. (c)フットプリント処理による足あと推定. | ||
OS1-O2 | サッカー自由視点映像の生成技術 | |
○三功浩嗣,内藤整(KDDI研) | ||
概要:本稿では,サッカー等のスポーツ中継を対象とした自由視点映像を生成する目的から,放送等で用いられるパン・チルト・ズームカメラを対象に動的キャリブレーション,オブジェクト抽出,オブジェクト追跡に基づく合成手法を提案する.
<キーワード> 自由視点,スポーツ,オブジェクト追跡,キャリブレーション | ||
提案手法のフローチャート | ||
OS1-O3 |
インタラクティブな被写体領域動画抽出のための時空間領域分割手法 〜「素材バンク」における映像解析処理〜 | |
○大久保英彦,三ッ峰秀樹(NHK) | ||
概要:本研究は素材映像マネージメントシステム「素材バンク」に関するものである.これは我々が提案する,素材映像を「貯めておくだけで映像検索ができたり,映像加工をアシストする」ことの実現を目指したシステムである.本発表ではそのいくつかの機能の中から,映像加工に有効なユーザー操作を伴う領域抽出のための映像領域分割処理にフォーカスをあてる.
<キーワード> 映像マネージメント, 映像領域分割, 映像領域抽出 | ||
提案手法による映像の領域分割・抽出結果 | ||
OS1-H1 | 非同期カメラを用いたボールの3次元軌跡復元システム | |
(IS1-A1) | ○玉城将,斎藤英雄(慶大) | |
概要:時間同期させたカメラを用いる3次元計測はスポーツの試合場面では実施が困難なことが多いことから,
非同期カメラを用いた方法はスポーツ移動体解析に重要な技術である.
本研究では,ボール検出,カメラ校正,カメラ間の時刻ずれの推定を包括的に扱い,
スポーツ試合中のボール軌跡を復元する際のフレームワークを構成する.
また,実際に卓球一流選手の試合を対象とした実験より,本システムによって精度の高い結果が得られることを示す.
<キーワード> 非同期,3次元計測,軌跡 | ||
提案システムの概要 | ||
OS1-H2 | クォーターバックの熟練度に関わる投球フォームの特徴量の分析 | |
(IS1-A2) | ○池田遼,飛谷謙,長田典子,早藤貴範(関西学院大) | |
概要:アメリカンフットボールのクォーターバックは,投球を専門とする重要なポジションであるが,その投球フォームの運動学的研究はあまり進んでいない.そこでハイスピードカメラやモーションキャプチャを用いることで,クォーターバックの熟練度によって変化する,投球モーションの違いを解析する.その結果,関節の角度などいくつかの特徴量において,熟練度と相関が見られた.
<キーワード>モーションキャプチャ,スポーツ運動解析,投球動作,アメリカンフットボール | ||
モーションキャプチャによる分析の風景と得られたデータ | ||
OS1-H3 | 露出オーバ・アンダのない動画像撮影を行うためのゲイン・露光時間の自動調整 | |
(IS1-A3) | ○大原将史,徐剛(立命館大) | |
概要: 本研究では画像の明るさを一定に保つ動画像撮影を目的とし,カメラのゲイン・露光時間のうちゲインを優先した自動調整を提案する.また本手法の性能をより高めるために,ゲイン・露光時間と画像の明るさの関係,ゲインによるノイズの性質,信号の遅延などを調査した.
一方本研究では輝度ヒストグラムのピークで画像の明るさを評価する.本手法で用いるカメラの視点は固定であり,物体が映り込んでも輝度値の大局的特徴は変わらないと仮定している.
<キーワード> 動画像撮影,露光,自動調整 | ||
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OS1-H4 | 反復DLTを用いたテクスチャマーカの高精度な位置合わせ | |
(IS1-A4) | ○上瀧剛,福山翔平,内村圭一(熊本大) | |
概要: テクスチャマーカー型のAR(拡張現実感)のスマートフォン上のアプリケーションが普及している。テクスチャマーカーの位置合わせ手法として,キーポイントベースのマッチングが用いられる。しかし,これらの手法はキーポイントの位置精度や画像ノイズ等により位置合わせ精度が悪く,結果としてAR上のCGモデルが小刻みに振動を起こしてしまう。この問題に対して,本研究ではキーポイントマッチングによる推定結果を初期値に,画像のエッジを合わせこむことで,マーカーの位置合わせ精度を向上させる手法を提案する。
<キーワード>AR,テクスチャマーカー,位置合わせ | ||
位置補正の結果 (左:位置補正なし,右:位置補正あり) | ||
OS1-H5 | 顔追跡におけるヒストグラム類似度による精度比較 | |
(IS1-A5) | ○及川大智,明石卓也(岩手大) | |
概要:顔向きや大きさ変化に頑健な顔追跡のひとつに,ヒストグラムを用いたテンプレートマッチ
ングがある.本稿では,その処理過程で必要となるヒストグラム類似度の計算手法による顔追跡精
度を比較する.計算手法として,ユークリッド平方距離,カイ二乗距離,カルバック・ライブラー情報
量,ピアソンカイ二乗距離,コサイン類似度を用いた.その結果,追跡精度が最も高かったのはユ
ークリッド平方距離であった.
<キーワード> ヒストグラム,テンプレートマッチング,遺伝的アルゴリズム | ||
ユークリッド平方距離を用いた顔追跡結果 |