- IS1-C 多様な分野への応用
IS1-C1
(12/1より公開開始)物体識別のための低計算コスト画像特徴Sparse FINDの提案 |
○加藤武男,城殿清澄,小島祥子,内藤貴志(豊田中研)
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画像識別に用いる特徴量として,HOG特徴を高次化したFIND(Feature Interaction Descriptor)特徴をこれまでに提案している.FIND特徴は識別性能は非常に良いが計算コストが高いという課題があった.今回,FINDをスパース化し,実際に計算する特徴量の要素数を削減したSparse FINDを開発した.実画を用いた評価実験によって,計算コストを約1/17に削減しつつ,FINDとほぼ同等の識別性能を達成できることを確認した.
<キーワード>パターン識別,特徴量,スパース化 |
Evaluation result |
IS1-C2
スペクトル理論のコンピュータビジョンへの応用 |
○上瀧剛,内村圭一(熊本大)
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主成分分析を一般化したスペクトル理論を用いてスケールスペースを圧縮する方法を提案する.その応用例として,SIFT特徴点の検出法を挙げる.提案手法はスケールスペース上の画像を無限枚に増やした場合に相当し,スケール分解能が高く高精度である.また,計算時間も従来とほぼ同等である.本理論はスケールスペースを用いた様々な手法に適用可能であるため,今後は応用例を拡大していく予定である.
<キーワード>スペクトル理論,パターンマッチング,主成分分析,SIFT |
(a)提案SIFT (b)従来SIFT(L=5) (c)従来SIFT(L=15) SIFT特徴点の検出結果 |
IS1-C3
Color Saliency Mapに基づくインタラクティブ画像セグメンテーション |
○祗園大輝,滝本裕則,山内仁,神代充(岡山県立大),満倉靖恵(慶大)
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従来提案されているセグメンテーション法の多くは,マウス等を用いてユーザが物体や背景の一部に対して初期情報(seed)をインタラクティブに与える.しかし,さらに直感的かつ利便性の高いseed付与に基づく画像セグメンテーション法が望まれている.そこで,本稿では色顕著性マップとシンプルなseed付与法に基づくインタラクティブ画像セグメンテーション法を提案する.
<キーワード>Saliency map,Image segmentation,Graph cuts |
セグメンテーション結果の例 |
IS1-C4
拡張3値増分符号評価を用いた特定周波数推定によるJPEG高周波ノイズの除去 |
羽川令子(北大),高氏秀則(室蘭工大),金子俊一(北大)
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圧縮画像中の高周波ノイズを隣接画素間の単純な評価値を用いて圧縮画像のみからロバストに推定する手法を提案する.ノイズが発生する要因はDCT係数行列の量子化誤差であるため,このDCT係数行列の特定周波数帯を拡張3値増分符号評価に基づき最適化することで,一切の平滑化処理を用いない独自のアプローチとして高周波ノイズを推定し,ノイズ除去を行った.
<キーワード>JPEG,量子化誤差,高周波ノイズ,増分符号 |
image1 斜めエッジ画像の実験結果 |
IS1-C5
静止画像における空間不変でない焦点ボケ強度推定手法の検討 |
○望月優介,青木公也(中京大)
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静止画像1枚から画像シーンの焦点ボケ強度分布を推定する手法の開発を目的とし,画像の空間周波数成分を高周波成分程大きく加重することで画像中の焦点ボケ強度を推定する手法を提案した.人工的に生成したボケ画像に対して提案手法によって焦点ボケ強度分布を推定し,提案手法によって焦点ボケ強度が正しく推定されたことを確認した.また,推定された焦点ボケ強度から,対象物体の三次元形状復元が有効に行われることを生成した3DCGから確認した.
<キーワード>焦点ボケ強度推定,単眼単視点,シフト・バリアント |
入力画像と推定した焦点ボケ強度マップ (焦点ボケ強度はNearで最小,Farで最大になる) |
IS1-C6
無限遠点検出のためのHough変換による直線検出法 |
○徳田尚也,舟橋琢磨,沼田宗敏,輿水大和(中京大)
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車載カメラから得られる道路画像は多くの場合一点透視で与えられる.このため,無限遠点の検出が重要となっている.これを検出するための主要技術としてHough変換が用いられているが,これの多くは,Hough変換によって得られた直線の交点に対して評価を行い最適な座標を決定する方法や,Hough変換を施すまでの前処理により高精度に直線を検出する手法が主である.これらの方法は,直線検出の精度を向上させることで簡略化や省略することが望める.そこで本稿では,領域分割により簡易にノイズとなるエッジの影響を軽減し,θを制限することで直線を検出する手法を提案する.
<キーワード>直線検出,シーン解析,Hough変換,無限遠点 |
投票数上位20位を用いた直線検出 提案手法による直線検出 |
IS1-C7
順方向解析と逆方向解析に基づく照明変動に頑健な背景モデル |
○島田敬士,長原 一,谷口倫一郎(九大)
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背景モデリングに基づく背景差分法は,映像解析の基盤技術として幅広く利用されている.背景変動への頑健化対策として,本研究では現在よりも少しだけ未来に観測される画素の情報を利用する.未来の情報を利用するため結果が確定するまでに遅延が生じるが,その遅延を1フレーム許容するだけで,典型的な背景モデリング手法に対して約30%の性能向上を達成できる.一方,背景モデルの事例化の枠組みを利用することでコストについては約65%削減できる.
<キーワード>背景モデリング,背景差分,双方向解析 |
逆方向解析の利点 |
IS1-C8
内部拘束を持つ3次元運動の最適計算法と幾何学的モデル選択への応用 |
○松永 力(朋栄),金谷 健一(岡山大)
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空間をわずかに移動する複数の点の移動前後の位置を3次元センサーで計測し,どのような並進,回転,スケール変化が生じているのか,あるいは生じていないのかを判断するモデル選択のために,誤差のある3次元データにさまざまな運動モデルを最適に当てはめる新しい方法を提案する.これは,3次元アフィン変換の部分群が変数にさまざまな内部拘束を指定して得られることに着目して,内部拘束をもつ3次元アフィン変換を拡張FNS法によって計算するものである.そして,この手法をステレオ視による3次元復元シミュレーションデータやGPSで計測した地盤の移動データに対する幾何学的AIC,幾何学的BIC,幾何学的MDLによるモデル選択に応用する.
<キーワード>3次元アフィン変換,拡張FNS法,幾何学的モデル選択,ステレオ視,GPS測量データ |
3次元点の移動前後の位置の計測 |
IS1-C9
被写体領域を考慮したブロック領域設定による画像検索 |
○望月貴裕,住吉英樹,佐野雅規,藤井真人(NHK技研)
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画像全体の色やテクスチャの構成の類似性に基づく"レイアウトベース"画像検索は,画像をブロックに分割し,対応するブロック同士の特徴比較により2枚の画像の類似度を計算するアプローチが主流である.しかし,被写体の位置および大きさの違いや背景領域の影響により,意図した検索結果が得られないケースがある.そこで本稿では,被写体領域を"追随"してブロックを設定し,それらのブロックの重みを高くして画像類似度を計算する手法を提案する.
<キーワード>被写体領域,ブロック領域,画像検索 |
本提案手法の概念図 |
IS1-C10
プロジェクタの幾何補正システムの開発 |
○今井倫太郎,加藤 嗣,田口亮,梅崎太造(名工大),保黒政大(中部大)
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近年の大画面かつ高精細なディスプレイへのニーズの高まりから,小型化や低価格化の進んだプロジェクタが表示装置として注目されている.しかしプロジェクタを用いた表示では,スクリーンの表面形状や位置関係により投影された映像が歪んでしまう問題がある.本稿では,グレイコードパターンを用いた,投影パターン数が少なく,演算が簡便な幾何補正の手法を提案し,補正の平均誤差を1 [pixel]程度まで抑えることに成功した.
<キーワード>プロジェクタ,幾何補正,キャリブレーション |
実験装置構成 |
IS1-C11
手ブレ量簡易評価システムの開発 |
○萩原透,西一樹(電気通信大)
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カメラで撮影した画像がどの程度手ブレを含んでいるか,またカメラの手ブレ補正機能がどの程度効いているのかを知るためには,一般的にはその撮影画像を観察して推測するしかない.しかし,微細な手ブレを発見することや,ブレとボケを区別することは非常に困難である.今回発表する手ブレ量簡易評価システムは,撮影画像を観察することによって手ブレの存在が明確にわかること,加えてその手ブレの量がどの程度かを数値として得られること,さらに測定が簡易に行えることを目標として開発した.
<キーワード>手ブレ,定量化,動画テストパターン |
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IS1-C12
画像モーフィングにおける画像間の濃度共起頻度を用いたテクスチャ対応修正手法と評価手法の提案 |
○長坂洋輔,藤原孝幸,舟橋琢磨,輿水大和(中京大)
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画像モーフィングの多くの手法は,画像間のテクスチャ対応を決定する特徴点を手動で与えなければならず,また詳細に特徴点を与えなければゴーストと呼ばれるノイズが発生する.提案手法は手動で与えた少数の特徴点から,テクスチャ対応を修正する詳細な特徴点を抽出することでゴーストを取り除く手法である.提案手法は濃度値の異なるテクスチャを持つ対象同士の場合にも有効に働く.また,テクスチャ対応の評価法を提案し,評価を行った.
<キーワード>画像モーフィング,共起度数画像,共起ヒストグラム,テクスチャ対応 |
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