- OS3 スポーツ解析のためのビジョン技術
OS3-O1
コーチング支援のための多視点カメラとマルチセンサ利用 |
○間瀬健二,平山高嗣,榎堀優(名大),丸谷宜史(立命館大)
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我々は,多視点映像のコンテンツ処理技術とウェアラブルセンサ処理を駆使して,モノづくり技能伝承とスポーツコーチングに適用できるプラットフォームの研究開発を進めてきている.技能やスポーツを外面から記録しつつ,装着センサにより体性感覚に近い信号を計測し,収録データと分析結果を技能習得・教育の当事者に多面的に提供し,ラーニング・コーチングを支援するシステムを開発している.本文では,これらのプラットフォームを紹介し,技能コーチング支援の展望を述べる.
<キーワード>コーチング支援,多視点映像,マルチセンサ |
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OS3-O2
プロ野球投手の投球フォームの生体力学的エネルギ解析 |
○青木慶,持丸正明(産総研),姫野龍太郎(理研)
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長く現役を続けているプロ野球の投手の運動戦略を理解するために,ベテランと若手の2名の現役プロ野球投手の投球動作解析を行い,両選手の各投球フェーズでの関節エネルギ消費を評価しうる特徴指数を用いて評価した.その結果,ベテラン投手は軸足と体幹を積極的に使って投球を行い,投球腕の酷使を防いでいると考えられる.また,ベテラン投手は,姿勢保持のための筋力をあまり使わず,エネルギ効率が良いことも分かった.
<キーワード>バイオメカニクス,投球,運動解析 |
計測環境 |
OS3-O3
投球動作における球の出所の見づらさの定量化 |
○福谷浩司,片岡裕雄,青木義満(慶大)
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スポーツにおけるフォーム解析や統計分析は医学やスポーツ科学の発展に伴い進化を遂げ,現在盛んな研究分野となりつつある.野球における統計解析においては投球コースや守備位置の分析などが行われてきたが,フォーム解析に関しては現在でも定義付けが曖昧である.本論文では,これまでのフォーム解析と異なり,投球動作に打者からの評価を加える事で新しいフォーム解析の方法を提案する.投球動作の中でも初心者と熟練者との間で理解度に差が生まれる表現「球の出所の見づらさ」という観点に絞り,数値化して評価を行った.
<キーワード>野球,投球動作解析,定量化 |
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OS3-O4
卓球のパフォーマンス分析とビジョン技術 |
○玉城将,斎藤英雄(慶大),吉田和人(静岡大), 山田耕司(卓球交流会),尾崎宏樹(国立スポーツ科学センター) |
卓球では,情報の効率的な記録方法が無いことから試合中のパフォーマンスを対象とした統計的な分析はほとんど行われてこなかった.この問題の解決を目的とした卓球のパフォーマンス分析用ソフトウェアが開発され,ロンドン五輪における卓球のパフォーマンス分析が実現するなど,現在は問題解決に進展がみられる.しかし,情報記録の本質的な問題解決はされていない.我々は現在,ビジョン技術により,卓球情報の自動記録による問題の解決を試みている.
<キーワード>パフォーマンス分析,卓球,追跡 |
卓球用分析ソフトウェアの情報入力画面 |