- IS1-D 人・顔・動作の計測
IS1-D1
複数人物追跡における群領域の統合と分離 |
○長安宏樹,山内仁,滝本裕則,神代充(岡山県立大学)
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映像技術を活用し駅や雑踏などの実環境を監視対象とする場合は,背景が複雑かつ監視対象人物が1人とは限らないといった状況が多く存在する.本稿では,複数人物存在環境下において,個々の動きは周囲の人物の動きによりある程度制限されるということに着目し,移動する特徴点の動き特徴を用いてクラスタリングを行い,それぞれのクラスタを同一の移動特徴を有する1つの物体とみなして追跡を行うことで,複数人物を効率的に追跡する手法を提案する.
<キーワード>複数人物,追跡,クラスタリング |
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IS1-D2
視線解析におけるテンプレートマッチングを用いた瞳孔検出 |
○清水大雅,黒沼邦彦(富士重工),鈴木聡(東京電機大)
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視線運動を利用した熟達度評価に使用していた従来の瞳孔検出アルゴリズムは,瞳孔と背景のコントラスト変化による誤検出があり,瞳孔検出精度が十分ではなかった.そこで,コントラスト変化に強いテンプレートマッチングを利用した瞳孔検出手法を提案し,検出精度の向上を目的とした.各手法に対し,評価実験を行い,従来手法と提案手法の検出精度を比較した結果,提案手法によって,瞳孔検出精度の向上を達成することが出来た.
<キーワード>視線解析,瞳孔検出,テンプレートマッチング |
テンプレートマッチングを利用した瞳孔検出手法 |
IS1-D3
(12/5より公開開始)
4 カメラ注視点検出装置における 視線方向と瞳孔-角膜反射ベクトルとの非線形関係導出法の提案 |
○都築卓未,福元清剛,海老澤嘉伸(静岡大)
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我々の複数のカメラを用いた注視点検出技術において,注視点に近いカメラほど注視点検出精度が高い.したがって,注視位置に近いカメラから得られる結果ほど,大きな重み付けをする加重平均法は有効である.しかし,重みの大きいカメラが非検出となった場合に誤差が増加する.本報告では,加重平均法で求めた注視点を利用し,様々な場所を見ている間に,非線形の視線較正関係を求めて,残りのカメラを用いて精度を維持する方法を提案し有効性を示す.
<キーワード> 注視点検出,視線検出,ヒューマン・インターフェース |
装置構成と実験風景 |
IS1-D4
NUIのためのウェアラブル手指腕部モーションキャプチャの開発 |
○西尾友宏,望月優介,青木公也(中京大)
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近年,Natural User Interface(NUI)とその一手段であるモーションキャプチャの研究開発が注目されている.一方,コンピュータの携帯性の向上により,ウェアラブルコンピューティングの実用化が近づいている.ただし,ウェアラブルコンピューティングにおいてジェスチャNUIを構築するには,場所の拘束やセンサ装着の容易性等の問題を解決する必要がある.そこで本研究では,ウェアラブル環境下で,前腕部と手指部の光学モーションキャプチャを開発した.
<キーワード>モーションキャプチャ,ウェアラブルコンピュータ,NUI |
(a)仮想空間 (b)現実結果 前腕部・手指部モーションキャプチャ実験 |
IS1-D5
球面調和関数に基づく心筋運動のパラメータ変換の試み |
○谷一眞,青山正人,古川亮,青木広宙,宮崎大輔, 日浦慎作,浅田尚紀(広島市立大) |
本稿では,球面調和関数を用いて心臓を3次元モデリングしたのち,異常のない心臓が虚血性心疾患にかかった場合の左心室の心筋運動について検討を試みる.具体的には,心電図同期心臓CT画像より虚血性心疾患と異常のない心臓の両左心室領域を,球面調和関数を用いて表現し,得られた形状パラメータを重み係数を考慮した上で置き換える.こうすることで,異常のない心臓が虚血性心疾患にかかった場合の左心室の仮想的な心筋運動が実データに基づき表現できると考えられる.実際に心筋運動の変化が確認できたので報告する.
<キーワード>心電図同期心臓CT,球面調和関数,パラメータ変換 |
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IS1-D6
赤外パターン光投影を用いた心拍動の非接触計測方法 |
○青木広宙,古川亮,青山正人,日浦慎作(広島市立大), 佐川立昌(産総研),川崎洋(鹿児島大) |
ファイバグレイティングによるドットマトリックス投影を用いた非接触心拍計測の実現可能性について検証した.ドットマトリックスパターンが投影された胸壁の三次元形状を復元し,心臓拍動に伴うフレーム間形状変化を算出することで心拍波形の非接触計測が実現した.ECGとの比較実験により提案手法の妥当性が示され,また,胸壁の部位によって心拍波形に位相のずれが観測されたことから,提案手法は心臓拍動に伴う体表の変位を捉えているものと考えられた.
<キーワード>非接触生体信号計測,アクティブステレオ, 三次元計測 |
取得画像と腹壁の三次元形状復元結果 |
IS1-D7
太陽光下における近赤外マルチバンド肌検出手法 |
○伊藤啓太,加藤邦人,山本和彦(岐阜大),寒澤佑介,城殿清澄(豊田中研)
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人の肌を検出する手法の一例として,近赤外領域の970nm付近にある肌の吸収帯域に注目した手法がある.これまでに環境光の影響を除去する手法が提案されている.また,太陽光など非常に強い光源下においてもスペクトル比を推定する手法が提案されている.しかし,太陽光が当たっていない領域が混在している場合においては従来手法での肌検出は難しい.本稿では,この2つの手法を組み合わせることによってこの問題を解決した.
<キーワード>肌検出,太陽光下,近赤外マルチバンド |
使用画像と結果画像 |
IS1-D8(OS2-H1)
顔の器官識別に基づくマーカレスモーションキャプチャの提案 |
○赤木康宏(鹿児島大),古川亮(広島市立大),佐川立昌(産総研), 小川原光一(和歌山大),清田祥太,沖佳憲,森永寛紀,川崎洋(鹿児島大) |
本稿では,顔の動きを計測した点群データに対して,フレーム間の連続性を定義するための,マーカレスモーションキャプチャ手法を提案する.計測装置により得られた点群データには時間軸上の連続性が与えられておらず,これを利用する際には様々な不利益が生じる.本稿では,顔を4種の部位に分類し,それぞれの部位の変形をNon-rigid Registration手法に基づき追跡する手法を提案する.顔形状の変形追跡を部位毎に行うことで,全体を同時追跡する手法に比べ,形状追跡の平均誤差を8.7mmから6.1mmに低減させることができた. <キーワード>マーカレスモーションキャプチャ,顔,器官識別 |
顔に特徴的な箇所の追跡結果 |
IS1-D9(OS2-H2)
追跡動線クラスタリングによるショッパー行動解析 |
○越中谷俊樹,奈良博之,金子俊一(北大), 李媛,三好雅則(日立製作所),藤吉弘亘(中部大),渡辺琴美(コープさっぽろ) |
これまでショッパー(顧客)の行動解析は,ショッパーが購入した商品をもとに行って
いた.しかしこの方法では,ショッパーがどのような経緯で購入に至ったか,迷ったが購入しなかっ
た商品などは知ることが出来なかった.解決策として人による追跡やアンケートを用いる方法があるが,コストがかかり長期間の調査は難しい.そこで本研究では,監視カメラの映像から人物検出を行い,ショッパーの動線を取得する.さらに,取得した動線をクラスタリングすることで,ショッパー
の行動を人が容易に解析できるシステムを構築する.
<キーワード>類似度,Zone,Zone ベース動線類似度算出法,Zone ベース動線クラスタリング法 |
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IS1-D10(OS2-H3)
パートナーロボット視点からの観察による 人・物体関連シーンの抽出 |
◯西丸隼人,堀元直生, 明神聖子,松尾直志,島田伸敬(立命館大)
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本研究は,2人称のパートナーロボット視点からユーザを観察する事で,ユーザが必要とする過去の人・物体関連シーンの抽出を行うシステムを構築する.2人称の視点から観察する事で,場所に囚われずユーザを観察する事が出来,そしてユーザから見えていない情報も取得する事が可能となる.過去の履歴から検索を行う際は,ユーザのジェスチャから求めるシーンを特定し提示する.
<キーワード>パートナーロボット,物体検索,ジェスチャーインターフェイス |
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