- IS2-D メディア画像処理
IS2-D1
書籍のデジタルアーカイブに向けためくり動作中の高速反射特性計測 |
◯宮下令央,渡辺義浩,石川正俊(東大)
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紙の質感は書籍を特徴づける要素のひとつであるが,書籍の電子化では文字や絵のみを取り込んでいる.質感を高速に取得できれば,電子化の品質向上や,新たな応用展開も期待できる.そこで本稿では,紙書籍を対象として高速に反射特性を計測するシステムを提案する.紙面に一様な反射特性を仮定し,紙めくり動作を止めずに高速撮像することで効率的に反射特性を取得する.実験の結果,紙がめくられる間の約530[ms]の計測からTorrance-Sparrowモデルに基づく反射特性が取得可能であることを確認した.
<キーワード>反射特性,書籍の電子化,Torrance-Sparrowモデル |
取得した反射特性の再現 |
IS2-D2
自動めくり機を搭載する適応的撮像型の高速書籍電子化システム |
○野口翔平, 溜井美帆, 山田雅宏, 渡辺義浩, 石川正俊(東大)
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本稿では,ページのめくり動作中に書籍画像を取り込む高速な書籍電子化システ
ムについて報告する.本稿で提案するシステムは,自動書籍めくり機能と,適応
的な撮像によって高速なめくり動作中に高精細な書籍画像を取り込む画像センシ
ング機能を搭載している.また,紙面変形の状態を高速かつ正確に推定するために,
書籍形状を効率的に特徴量化する新たな手法が導入されている.このような総合
的な機能を有する高速書籍電子化システムについて詳述するとともに,その動作
結果を示す.
<キーワード>書籍電子化,高速3次元センシング,自動めくり機 |
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IS2-D3
HMDを用いた仮想ガジェットの開発 |
○岡田浩臣,星野孝総(高知工科大)
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今後ユビキタス社会が浸透し,ウェアラブルコンピュータが必要となってくる.しかし,現状のウェアラブルコンピュータはコンピュータを身につける必要があるにも関わらず,操作するためのインターフェースはその事に適していない.そこで本研究ではHMDとARを使用し,ハンドジェスチャで操作可能,つまり,手に何も持たない状態で,直観的かつユーザフレンドリーなユーザーインターフェースの開発を目的とした.今回我々はハンドジェスチャ操作可能なインターフェース仮想ガジェットHARTを開発した
<キーワード>HMD,AR,指認識 |
仮想ガジェットHART |
IS2-D4
複合現実感における現実と仮想の物体同士の干渉に関する研究 |
○中西真輝,青木公也(中京大)
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近年,複合現実感技術(MR)は映画,ゲーム,スポーツ中継,医療など様々な分野で用いられている.我々は境目の全くないMR映像とはどういうものかを現実と仮想の物理法則の整合性の観点から検討している.本稿では,現実世界と仮想世界との幾何的整合性をとりつつ物理法則の整合性も考慮し,仮想物体同士,現実物体同士,仮想物体と現実物体が干渉し,ユーザが現実物体で仮想物体に力を作用させることができるMR映像生成方法について報告する.
<キーワード>複合現実感,幾何的整合性,物理シミュレーション |
仮想物体が人との干渉により塑性変形している |
IS2-D5
Multi-band BTDFによる織布の蛍光特性の表現とカーテンアニメーションカタログ制作への応用 |
○石田適志,水嶋彬貴,飛谷謙介,長田典子(関西学院大)
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本論文では,織布の質感表現の向上を目的として,蛍光特性を考慮にいれたMulti-band BTDFに基づくレンダリング方法を提案する.透過する布サンプルを用いて蛍光特性の計測を行い,シミュレーションにより蛍光の影響を計算し,開発したCG用シェーダプラグインによって,その影響の度合いをアニメーションで確認した.
<キーワード>BTDF,蛍光,織布,透過特性 |
Multi-band BTDF を用いたカーテンのレンダリング結果 |
IS2-D6
ヒストグラム形状の復元に基づく画像の超階調解像化 |
○藤原孝幸,渡邊裕記,舟橋琢磨,沼田宗敏,輿水大和(中京大)
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階調数が削減された画像に対する,濃度階調の復元手法を提案する.撮像系を原因とする低コントラストな画像を得た場合や,過度な圧縮によって階調数が削減された状況では,その画像の濃度ヒストグラムが疎となる.これらの画像を表示する際,濃度値の伸張処理を用いたとしても一部の濃度値は頻度が無く疎な状態のままであり,濃度ヒストグラムの形状特徴を利用する手法においては十分な効果を得ることが難しい.そこで本稿では,疎な濃度値を持つような濃度ヒストグラムから,Sinc関数を用いて補間したヒストグラムを生成し,そのヒストグラム形状に基づく画像の超階調解像手法を提案する.
<キーワード>濃度階調復元,超階調解像,濃度ヒストグラム平坦化 |
原画像 階調圧縮された画像 超階調解像化画像 |
IS2-D7(OS5-H1)
大規模人流シミュレーションのための歩行速度モデルの提案 |
〇野中陽介(九大),大西正輝,山下倫央,岡田崇(産総研), 島田敬士,谷口倫一郎(九大) |
近年, オフィスビルや商業施設の大型化が進み,避難誘導の重要性が高まってきている.それに伴い,歩行者の移動をモデル化し様々な条件下における避難シミュレーションを事前に行うことで,より適切な避難誘導を行う試みがなされている.本論文では人流シミュレーションのための新たな歩行速度モデルを提案する.避難訓練の実測データから歩行者の密度と速度の関係を分析することで歩行速度モデルを生成し,シミュレーション実験によってその有効性を検証する.
<キーワード>歩行速度モデル,人流シミュレーション,避難誘導支援 |
避難動線 |
IS2-D8(OS5-H2)
大規模軌跡データを用いた屋内空間地図作成とクラスタリング |
○片岡裕雄(慶應大,産総研),大西正輝,佐藤雄隆,岩田健司,依田育士(産総研),青木義満(慶大)
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シーン中から人々の移動の軌跡を抽出・解析するための技術の開発は,シーンの状況を的確に獲得し,様々サービスに役立てるために重要となる.本稿では,大量の軌跡データから屋内空間の地図作成や軌跡の分類(クラスタリング)を行う手法を提案する.本稿における実験では軌跡データの数や閾値を可変にし,最大で100,000にも及ぶ軌跡データより空間地図の作成や軌跡の分類を実現した.
<キーワード>軌跡,屋内空間地図,クラスタリング,人物追跡 |
提案手法の流れ |
IS2-D9(OS5-H3)
クラウドによる画像解析ミドルウェアLavatube 2 |
○岩田健司,小島功,佐藤雄隆(産総研)
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大量データの解析基盤として,クラウドコンピューティングが注目されている.画像解析は情報量が多く,そのアプローチも対象や目的により異なるため,アルゴリズムの選択や組み合わせに専門知識を必要としている.そこで,クラウドを活用した上で,画像解析システムを容易に記述,実行することのできるミドルウェアLavatube2を開発した.
<キーワード>画像解析,ミドルウェア,クラウドコンピューティング |
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IS2-D10(OS5-H4)
類似物との識別に有効な画素群を用いた高速画像照合アルゴリズム |
○櫻本泰憲,斎藤正孝,橋本学(中京大)
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周辺に多数の類似物が存在する場合でも,誤認識率が小さく,かつきわめて高速な画像照合の新手法を提案する.テンプレート画像とサンプル学習画像群を分析し,対象物と類似物の識別度合いを最大化する画素を選択する.これを照合に用いることによって類似物に影響されない安定した照合を実現する.また,ごく少数の画素で済むので処理時間の大幅な削減も実現した.実験により,本手法により選択された0.5%の画素を使用した場合,類似物が多い状況下でも認識率97.6%,処理時間8msecを確認した. <キーワード>画像照合の新手法,物体識別,超高速物体検出 |
認識成功例と類似度マップ |